運転免許を取得するまでの流れ

ここでは、もっとも一般的な普通免許(第一種)を取得するまでの、大まかな流れについて解説します。運転免許試験場での受験をベースに説明して行きますので、教習所に通う場合とは違う部分もありますが、受ける試験のステップなどは変わりませんので参考にして下さい。

まず、免許の取得までには、大きく分けて2つのステップがあります。一つ目が「仮免許試験」で、もう一つが「本免許試験」です。仮免許試験に合格すると仮免許証が交付されて、定められた条件を満たしていれば、一般の路上で運転することが認められます。本免許試験には一般の路上を走行する技能試験(実技試験)が含まれていますので、受験するためには仮免許証が必要です。

ですから、仮免許試験に合格して、仮免許証の交付を受けてから本免許試験を受験し、そちらにも合格することで、ようやく正式な免許が交付されるのです。


では、仮免許試験の内容から説明して行きましょう。受験資格には年齢が定められています。ここで解説している普通免許(第一種)であれば、18歳以上でなければ受験できません。そして、試験は「適性試験」「学科試験」「技能試験」の3つです。

仮免許の適性試験では、視力などが定められた要件を満たしているかチェックされます。学科試験(筆記試験)では、運転に必要な法律やマナーの知識を充分に備えているかが試されます。技能試験(実技試験)では、実際に運転免許試験場内のコースを走行して、充分な運転技術を持っているかが試されます。

そして、これらの3つの試験にすべて合格すると仮免許証が交付されます。


続いて、本免許試験の説明です。受験するためには、有効な仮免許証を持っていなくてはなりません。その上で、やはり「適性試験」「学科試験」「技能試験」の3つのすべてに合格することが必要です。

本免許試験でも仮免許試験と同様に、適性試験で視力などが定められた要件を満たしているかチェックされ、学科試験で運転に必要な法律やマナーの知識を充分に備えているかが試されます。ただし、技能試験は運転免許試験場内のコースではなく、一般の路上を走行する試験となり、実際の道路状況に応じた運転技術や判断力を持っているかが試されます。

そして、これらの3つの試験にすべて合格して、取得時講習を受講すると正式な免許証が交付されます。


教習所に通う場合は、試験の内容に合わせた学科教習や技能教習(実技教習)を受講することで試験に合格しやすくなったり、試験会場が運転免許試験場ではなく、教習所内や教習所周辺の一般路上になったりする点で違いはありますが、クリアしなくてはならない試験やステップは変わりありません。


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