教習所に入校してから卒業するまで

ここでは、指定自動車教習所に入校してから卒業するまでの大まかな流れを、もっとも一般的な普通免許(第一種)を取得する場合のケースで解説します。教習所に入校した場合でも、運転免許試験場で受験する場合と同様に、大きく分けて2つのステップがあります。ただし、少し内容は違って、一つ目が「仮免許取得」で、もう一つが「卒業検定」です。

一つ目のステップで仮免許証を取得して、二つ目のステップで卒業検定に合格することで、教習所を卒業することになるのです。


では、順を追って説明して行きましょう。まず、入校資格には、運転免許試験場での受験資格と同様に、年齢が定められています。ここで解説している普通免許(第一種)であれば、18歳以上でなければいけません。しかし実際には、仮免許の検定を受験する時点で18歳になっていればOKですので、18歳になっていなくても入校できる場合があります。

入校すると、適性検査で視力などが定められた要件を満たしているかチェックした後、仮免許取得へ向けた学科と技能(実技)の教習がスタートします。

そして、それぞれ学科教習と技能教習の定められた時限(教習時間数)を修了すると、教習所内で実施される仮免学科試験と修了検定(教習所内コースでの実技試験)を受験することになります。

これらの2つの試験に合格すると、仮免許取得までのステップが完了し、仮免許証が交付されて、次のステップに進むことになります。


今度は、卒業検定へ向けての学科教習と技能教習がスタートします。技能教習では教習所内のコースだけでなく、一般の路上や高速道路も走行して、実際の道路状況に応じた運転技術や判断力の習得を目指します。

そして、学科教習も技能教習も定められた時限を修了すると、いよいよ卒業検定(一般の路上での実技試験)を受験することになり、これに合格すると晴れて教習所を卒業することになります。


なお、教習所を卒業しただけでは免許証は交付されませんので注意が必要です。卒業後、1年以内に運転免許試験場へ行って、適性試験と学科試験に合格することで正式な免許証が交付されます。ただし、指定自動車教習所の卒業検定に合格していますから、あらためて技能試験(実技試験)を受験する必要はありません。


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