通学教習と合宿教習の比較

指定自動車教習所へ行って運転免許を取得する、と心に決めたとしても、もうひとつ、迷ってしまう問題があります。それは、「通学教習にするか?」、「合宿教習にするか?」という問題です。このページでは、それぞれの違いや、メリット、デメリットについて説明していきましょう。

もちろん、通学教習でも合宿教習でも指定自動車教習所の中から自分で選んで、教習を受けることができます。もらえる運転免許も当然、同じものです。(「これは合宿用」って、もしも違ってたら怖いですよね。)

ちなみに、「合宿教習は、入校するときに住民票を移さないとダメ」とか、「教習を受けた地区でしか、運転免許試験場は受け付けてくれない」というのは、どちらも間違いです。住民票はそのままで、全国どこの自動車教習所でも入校できますし、卒業後に適正試験(視力や聴力などの検査)と学科試験を受けに行くのは、住民票がある都道府県の運転免許試験場です。


そんなわけですから、通学教習か、合宿教習かは、自分の都合に合わせて選べばいいんです。参考までに、通学教習と合宿教習の、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。

<通学教習>
  ○ 普段の生活を変えずに、空き時間に教習所へ通える。
  × 教習期間が長くなる。
  × 合宿よりも費用が高い

<合宿教習>
  ○ 短期間で卒業できる(普通車ATで最短14日、MTで最短16日)。
  ○ 通学よりも費用が安い。しかも、往復交通費、宿泊費、食事代(1日3食)込みのセット料金。
  × 教習期間は自宅を離れなくてはならない

ただし、これらは、あくまでも一般的な例であって、どのようなプランを選ぶかによって変わりますし、個人差による違いも出てきます。たとえば、通学教習でも「普通車ATで最短14日卒業」というコース(=短期間で卒業)を設けている教習所もあれば、合宿教習でも、ホテルに滞在するリッチなプラン(=費用が高い)を用意しているところもあります。また、合宿教習で、最短卒業日数なんてもってのほか、予定日数内でも卒業できず、地元の通学教習校に転校、という人も時々いるようです。

いずれにせよ、人それぞれの好みや事情によって、「通学教習にするか?」、「合宿教習にするか?」という問題の答えは変わってきます。上記のメリットとデメリットを参考にして、あなた自身の好みと事情、予算やスケジュールに合わせて選んでください。


ここから先は、おせっかいな意見だと思って読んでみてください。

自動車教習所に通っている人や、晴れて自動車学校を卒業し、運転免許を手にした人に聞くと、「教習所通いはツライ」、「二度と教習所には通いたくない」という意見がよく返ってきます。自分にも経験があるのでわかりますけど、教習所に通っているときは、運転技術や学科をどんどん覚えなくちゃいけないし、検定に合格するかどうか不安だし、とにかく、「もうイヤーっ、早く卒業したーい!」ということばっかりを考えていました。(注:筆者は、高校に通っているときに、通学教習で免許を取りました。)

そこで、もしも都合がつくならば、合宿教習を選んでみてはどうでしょう? 短期間で卒業できれば、くらーい気持ちに苦しめられるのも短期間ですむし、宿泊地の近くを観光してみたり、新しい友達もできたりして、ツライ教習生活に、楽しい思い出をプラスできるかもしれませんからね。


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